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皐月 [季節]

今日より皐月(陰暦で5月のこと)である。

 例によって、語源辞典で皐月をあたってみると、 

 皐月は耕作を意味する古語「さ」から、稲作の月として「さつき」になった。
 早苗を植える月「早苗月(さなえづき)」が略され、「さつき」になったとする説もあるが、「早苗」の「さ」も耕作の「さ」が語源とされる。
 漢字の「皐」には「神に捧げる稲」の意味があるため、皐月が当てられたと思われる。 

 とある。

 さて、枕草子では皐月はどう取り上げられているか。

 ”四月のつごもり(晦日)、五月のついたち(朔日)などのころほひ(頃合い)、橘の濃くあをきに(碧きに)、花のいと(大層)しろく咲きたるに、雨のふりたる翌朝などは、世になく(非常に)心あるさまにをかし(風情がある)。花の中より、實のこがねの玉かと見えて、いみじく(非常に)きはやか(際だって)に見えたるなど、あさ露にぬれたる櫻にも劣らず、杜鵑のよすが(よりどころ)とさへおもへばにや、猶更にいふべきにもあらず”(34段)

 清少納言も皐月には心浮かれるかして、他の段にも皐月の風情あるさまを描写している。



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