「リンカーン」 [映画]
リンカーンと言えば、南北戦争に勝利をおさめて奴隷解放をした大統領というくらいの知識しかないし、伝記を読んだこともないから、この映画の内容がどれだけ史実を反映しているかの判断も出来ない。しかし、リンカーンを演じて昨年度のアカデミー主演男優賞を得たダニエル・デイ=ルイスの重厚な演技、リンカーン夫人を演じたサリー・フィールド、さらには共和党上院議員を演じたトミー・リージョーンズも渋かった。久しぶりに映画を堪能した。
フライト [映画]
監督:ロバート・ゼメキス
配役:ゼンゼル・ワシントン(ウイップ・ウイトカー=機長)
ドン・チードル(ヒュー・ラング=弁護士)
ケリー・ライリー(ニコール・マッゲン=ウイップの愛人)
本年度アカデミー主演男優賞と脚本賞にノミネートされている作品。
アトランタへ向かうサウス・ジェット航空の飛行機が乱気流に突っ込み、客席は大混乱を来すが、機長の判断で雲海を抜けて好天の空に入るが、今度は飛行機の機器が制御出来ない事態に陥り、あわや墜落かという危機を迎えるが、これまた機長の判断で機を宙返り状態にして滑空して、野原に不時着させる。乗客・乗員合わせて206人の内、乗客4人、乗員2人の犠牲を出したが、大半の人命を救ったということで機長は一躍ヒーローと
なるのが、前半。後半に入ると、機長が搭乗前に飲酒および薬物を摂っていたという疑いが掛かり、会社が依頼した敏腕の弁護士の活躍で何とか機長に咎がないように終息させるかに思われたが、最後の最後、それまで嘘に終始していた機長が、自己の搭乗前の飲酒・薬物摂取と認めて、終身刑で入獄して、獄内で同囚のものに物語る。
エンディングは、疎遠になったいた息子が訪ねてきて、大学での提出論文について話すうち、「あなたは一体誰なのですか」という問いかけでEndの字幕。
東京家族 [映画]
人生の特等席 [映画]
枚方シネプレックスでクリント・イーストウッド主演の「人生の特等席」(原題名 Trouble with the Curve)を観た。
イーストッド演じるガスはプロ野球のスカウトを長年やってきて周囲からは引退をほのめかされている老人。妻は早く亡くし残された一人娘は親戚に預けたり、寄宿舎生活をさせたりして、ろくろく父親らしいことをしてきていなく、弁護士として腕を上げ事務所のパートナーにひきたてられようとしている娘とは別々に暮らしている。
そんな彼が目を悪くしているのを察した上役が娘に連絡して呼び寄せる。事務所から休暇を取った娘(ミッキー)との生活、彼がスカウトして球界に入れたが、肩を壊してスカウトをしているジョニーとの交情、各球団から目をつけられている強打者の弱点を見抜いたガスが、球団に採らないよう進言したが、ガスと対立するフィリップが強硬に首脳部に勧めて採用をきめたところへ、ミッキーが見出してきた左腕投手と対決させると、全く打てないという結末を迎え、フィリップは馘となり、ミッキーとジョニーとは結ばれ、ミッキーはガスを後を継いでスカウトになるというお話。まあ、イーストウッドはこういった役割が実にぴったりとしてきた。なお、人生の特等席というのは、劇中でのガスの台詞をタイトルとしたもの。
トゥルー・グリット [映画]
評判のよい映画なので、久しぶりに梅田まで出て観た。以前ジョン・ウエイン主演で撮られたそうだが、この映画彼の主演とあればその色がだいたい想像出来る。今回の映画はそれとだいぶ趣を異にしていることは間違いない。焦点のヒーローはおよそジョン・ウエインとはほど遠いキャラクターだ。
映画を見終わって、いつも足を運ぶ立ち飲み屋へ行く。呑みながら周りの人を観察するのも一興である。遅番で店に入った店員が、”やー、先生”と呼びかけたお客が隣の人だ。すっかり出来上がった様子。中学校か高校の先生かな。右となりに入ってきたのも、一見年金生活の人のようだ。つつましく呑んでいる。
久しぶりに旭屋書店へ立ち寄った。いつものように、まずは四階の佛書コーナー。少し場所が移動していた。禅宗の棚から、水野弥穂子先生著『「正法眼蔵随聞記」の世界』、澤木興道老師著『永平広録を読む』を購めた。
ちょっと遠出すると、疲れる。
ロビン・フッド [映画]
シネプレックス枚方で映画「ロビン・フッド」を観た。主演はラッセル・クローとケート・ブランシェット。ラッセル・クローは好きな俳優の一人である。まあなんということもない活劇だが、そう残酷なシーンもなく楽しめた。
観客は若い人は皆無で中老年ばかり。ロビン・フッド物語への郷愁から観にきた人が殆どだと思う。老年の夫婦連れが10組ばかり。まあうちではあり得ないことだが・・・・・。