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坐禅 [佛教]

このブログを始めたのは、日記代わりの意味もあったが、娘たち・孫たちとの交流という一面もあった。コメントが楽しみだったのだが、孫たちには難しいのかコメントはないが、娘たちは時々寄越してくれる。

さて、千葉県柏市の曹洞宗のお寺へ参禅していた頃、お寺が毎年一度出していた機関誌に投稿していたが、娘たちは読んでいないので、ブログに載せてお目通し願おうと思う。初回は「坐禅と私」という題で書いたもの。

大洞院に参禅を始めて七月で丸三年になります。

自分を表現するには、「考えている事を文章に纏めることだ」、との堂頭木村住職の言葉に励まされて、一度自分と坐禅について振り返ってみようかと思い、「一本道」への投稿を思い立ち拙文を綴ってみました。

次女の不慮の死から佛教へと自分の心が傾斜していったのは、子供の頃から枕元で聴いた祖母、父の読経の声に導かれた佛教との縁ではあったと思います。好きな読書の対象も大半佛教関係のものになってゆきました。その中に坐禅に関するものもふくまれておりましたが、なかなかフンギリがつかぬまま過ぎておりました。ある年「在家佛教」誌の鎌倉参禅の催しに申し込みをして参加費まで振り込んでいましたが、直前急遽社用でのアメリカ出張が飛び込み不参となったことがありました。縁が熟していなかったのでしょうか。

結局、坐禅と結ばれたのは、三年前(平成八年三月)NHK教育テレビの日曜日朝の番組「こころの時代」で紹介された水野弥穂子先生主宰の『福田会』(ふくでんかい)でありました。

毎月第三土曜日に中央線武蔵境駅前の観音禅院で、午後一時から坐禅一、二時から法話、三時から五時まで把針(お袈裟を縫う)という内容でありました。即座に「これだ」と決心して、翌四月の例会に出たのが坐禅との出会いであります。

大洞院へ参禅は同年七月の第一日曜日からでした。坐禅入門書の巻末リストで知りました。事前に問い合わせもしないまま、当日意気込んで座禅衣に身を固め五時過ぎに無人の境内に立ったことを思い出します。

出来るだけ坐禅に親しむためにと、坐蒲と坐褥を大洞院でお世話になり、土・日、休日の朝一番に自宅でも坐るようにしました。一昨年十一月からは毎朝五時起床して一炷坐り始めましたが、これは四ヶ月ばかりで挫折してしまいました。

しかし、昨年秋退職して年金生活に入った今、座禅への思いを新たにして、毎朝六時から四十五分坐ることにしています。たゞ、何年も坐り続けている諸先輩方からは「たった三年位でなにをバカな」と一笑に付されそうでありますが、未だにこんな坐り方でよいのだろうかの域を脱しきれません。

坐禅は「調身、調息、調心」と云われます。

調身については、大洞院での参禅の際堂頭の木村住職からいつもポイントをおさえたご指導を頂いており、坐禅中も正身端座を崩さぬように気を配っています。意のままにならないのが調息であります。ある参禅会で調息について、呼気十五秒、吸気五秒を目安にと指導されたことがありますが、未だに調息以前のアップアップの状態というのが正直なところです。坐禅を始めた頃購めていた「呼吸のくふう」(布鼓庵庵主・辻雙明師著)という本を再び書棚から出してきて再読してみました。その本で同師は一呼吸一分を一つの段階として目指して努めなさいと云われる。一分間一呼吸のペースを一四十五分間継続するのは今の私には殆ど絶望的に思える行であります。一朝試みに数息観で坐り始めて終わるまでの呼吸を数えてみました。四十五分でセットしているタイマーが終了を告げた時数息は百二十回を数えていました。一分間三呼吸弱になります。前述の参禅会で指導された呼気十五秒吸気五秒にピタリ符合します。一呼吸ペース/分の段階までには遙かな道のりです。

三番目の調心は今のところ「想念を追うな」と教えられていることを守るよう努めております。ただこれは調息が整ってくると自然に調えられてくるのではないだろうか、という思いはあります。さきの『呼吸のくふう』の中でも、辻老師は「結局、呼吸だ」というその師古川堯道老師(円覚寺管長)の言葉を引用されています。

の間には調身にも調息にも気を取られない時間がわずかながらも無くはありません。堂頭が仰有る自分の坐りが出来ている(?)瞬間と言えるのでしょうか。その状態が一の間持続出来るようになった時初めて「私は坐禅を行じております」と言えるのではないかと思います。ただ、坐っているだけでよいのだろうか、という疑問が浮かばないでもありませんが、「いやいや、今の自分は霊峰富士の登山口にも未だ至っていない、装束だけは行者姿の富士講の信者のようなもの、余計な想いにに執われずに…」と自戒しています。焦らずに足下を見つめ一歩一歩歩をすすめてゆく、『千里の道も一歩から』、今はそう自分に云い聞かせて坐っております。                      

                                     合掌

(平成11年号投稿)

 


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by Brirtymurturi (2020-06-23 13:43) 

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