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龍谷大学生涯学習講座 [勉学]

 昨日で、「親鸞の教えを学ぶ」上級『教行信証』の春季講座が終わった。

 今回は5回に亘っての「行巻」の購読であったが、全てを読み通すことは出来ず、岩波版でいうと37頁の標挙「諸佛称名の願ー浄土真実の行・選択本願の行」から95頁の親鸞聖人ご自身の領解までで終わった。96頁以降の要義釈(他力釈・一乗海釈)及び「正信偈」については、秋季講座で話されるのかどうかはなにも仰られなかったのでわからない。あるいは『信巻』へ進むのかも知れない。秋季講座案内が送られてくるまで待つしかない。

 さて、親鸞聖人が『教行信証』をその半生を費やして著述されたのは、師の法然上人の『選択本願念佛集』が、上人没後世に出されたのを読まれた栂尾の明恵上人がその反論として『摧邪輪』を世に出された。法然上人はすでにこの世になく反論のしようもなく、そこで親鸞聖人が師に代わって浄土の教えこそが真宗であることを明かされたものと理解されている。

 『教行信証』は多くの経典、論釈からの多くの引文があるが、師と仰ぐ法然上人の著述からの引用は、この「行巻」にあるのみで、それも標挙「南無阿弥陀佛ー往生之業・念佛為本」と「三選文」(それすみやかに生死をはなれんとおもはヾ、二種の勝法のなかに、しばらく聖道門をさしおきてえらんで浄土門にいれ。浄土門にいらんとおもはヾ、正雑二行のなかに、しばらくもろもろの雑行をなげすてゝ、えらんで正行に帰すべし。正行を修せんとおもはゝ、正助二業のなかになを助業をかたはらにして、えらんで正定業をもはらにすべし。正定の業といふは、すなはちこれ佛名を称するなり。みなを称すればかならず生ずることをう。佛の本願によるがゆへに)のみである。

 標挙(総標)と三選文(総結)を引用することで、『選択本願念佛集』全文を引用した形をとっているというのが、宗学の解釈のようである。


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