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『フリードリッヒ二世の生涯』 [読書]

 図書館から借りだしていた塩野七生さんの表題の著作(上下二巻)を読み終えた。塩野さんの著作は最初に読んだ『チェーザレ・ボルジャあるいは優雅なる冷酷』を初めとして多く読んだ気分でいたが、いま著作一覧をみると読んでいないほうが多い。『ローマ人の物語』も完読はしていない。一番最近読んだのが『十字軍物語』(全四巻)だった。

 フリードリッヒ二世は神聖ローマ帝国の第15代の皇帝である。神聖ローマ帝国の皇帝は世襲ではなく、選帝侯と呼ばれるドイツの有力封建諸侯によって選ばれるのだが、フリードリッヒ二世の祖父、フリードリッヒ一世(赤髭の異称で呼ばれた)、及び父親のハインリッヒも皇帝であった。塩野さんはこの本のなかで、シャルルマーニュ大帝を神聖ローマ帝国の初祖と書いていたが、ウイキペディアで調べると初祖は、ザクセン家のオットー一世となっている。

 この書は、フリードリッヒ一世とローマ法王との葛藤が主題で展開しているが、まあ中世のローマ法王の愚物ぶりにはうんざりさせられる。異端裁判はローマ法王庁の拭い去る事の出来ない歴史上の大汚点であろう。


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コメント 1

さつき

チェ-ザレ・ボルジアは15世紀の悪名高きロ―マ教皇アレクサンデル6世の息子やんね?
wowowで海外ドラマやっててちょっとハマって観てたわ。

by さつき (2014-01-26 21:54) 

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